45632人が本棚に入れています
本棚に追加
/665ページ
春の暖かい日差しが窓の外から差し込んでいる。
まだ少し寒い朝の温度にうっすら目を覚ました俺は、毛布にくるまりながら二度寝へのカウントダウンにはいる。
「5……4……3……ZZzz」
1まで数える事なく二度目の眠りにつこうとする俺、
そこへ階段を上がる足音が聞こえてくる。
ドアがゆっくり開き俺の毛布に手をかけて彼女は言った。
「真くんおはようございます。朝ご飯の支度ができていますよ。顔を洗って降りて来て下さいね」
まるで新婚の妻のようなセリフを俺にかけてくれている彼女は西園寺 乙葉。
俺の幼なじみでワケあって同居している。
乙葉のおかげで俺は毎朝遅刻しないですむわけで、
俺にとっては天使のような存在ですよ。
感謝してもしたりないほどに、
だって朝ってつい二度寝したくなるからね。
最初のコメントを投稿しよう!