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「あの……もし良かったら美味しいデザートの作り方を教えもらえませんか?」
乙葉は真剣な顔で天草さんに言っていた。
「いいよ。でも僕もまだまだ未熟者だから教えるのは下手かもしれないよ?」
「全然そんな事無いです。ありがとうございます」
乙葉はそういってペコリとお辞儀した。
天草さんは一人でこの喫茶店を経営しているらしく、そこまで忙しくもないから好きな時に来てくれていいと乙葉に言っていた。
天草さん……あなためちゃくちゃ良い人ですよ!
その後も天草さんの外国での話なんかを聞いてるうちにすっかり日は暮れてしまっていた。
「いつでも暇な時に来ていいからね。デザートもその時に教えるよ」
「ありがとうございます」
「ケーキとてもおいしかったです。もしかしたら乙葉が行く時にお供するかもしれません」
俺達は交互に別れの挨拶をして喫茶店を出た。
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