2人が本棚に入れています
本棚に追加
/56ページ
自分がこの世に生まれたときの事を覚えているだろうか?
類まれに覚えている人はいるようだが、俺は生憎覚えていない。
生まれてすぐ、と言っても2~3歳ぐらいのときは覚えているらしい。
近くにそのぐらいの子供が居たら聞いてみたいが、残念なことに俺の近くには居ない。
・・・では、自分が死ぬときは覚えていられるのだろうか?
というのが今回の疑問だ。
死ぬときの事なんて覚えていても意味が無い。
なんて声が聞こえてきそうだが・・意味なんて求めるほうがおかしい。
そりゃ、死んだら何もかもがお終いだ。
だが、あくまでそれは「生きている人」からすればだ。
死んだ後の事なんて死んだ人間にしかわからない。
もしかしたら、何処かの宗教的な考えで、死んだ人間は輪廻転生して生まれ変わるのかもしれないし、また地獄や天国なんて所があってみんな仲良く暮らしているのかもしれない。
それを確かめる方法なんて自分が死ぬ以外ない。
よし!死んでみよう!!
・・って馬鹿は居ないだろうw
俺もそうだ、なんだかんだで今の人生は悪くないし、むしろ生きがいがあって何年でも生きていたい気さえしている。
それでも、やっぱり生きていると言う事は、同時に「絶対に死ぬ」と言う事になる。
現実と言うのは時に残酷である。
最初のコメントを投稿しよう!