…story 5…

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いつもは朝まで二人で飲んでカラオケ行ったりするんだけど、 「気持ちわるい~、無理~。」 「今タクシー来たから頑張ってっ!」 今日の夏希はいつもより飲み過ぎで潰れちゃった。 夏希を外へ連れ出し、タクシーにのせる。 「すみませんがОО町2丁目ОО番地ООまで宜しくお願いします。」 タクシーの運転手さんに夏希をお願いする。 あたしはまだ家に帰りたくないから、一人でマンガ喫茶で時間を潰そうと思って歩き出した。 「あれ~?」 「こんな時間に一人は危ないんじゃな~い?」 「俺らと遊ぼうよ?」 うわ、ナンパだ…。 いつもは夏希がうまくかわすのに、夏希は居ないし…。 「すみませんっ」 頭を下げて逃げようとしたけど腕を掴まれた。 「ラッキー可愛い!」 「連れて帰ろうぜっ」 「は、離してくださいっ!」 叫んで腕を振り払おうとしたけど、男の人には敵わなくてそのままワンボックスの車に突っ込まれた。 連れてこられた先は、地元の不良達のたまり場になってることで有名なビリヤード場。 この場所で女の子がまわされたって話は地元じゃ有名な話だから、この場所に近づく人は居ない。 「い、嫌!離してっ!」 男三人に連れられビリヤード台の上に押し倒された。  
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