第三章-ツァイスにて-

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† 「あ、いい匂い…」 ラッセル宅の少し出前でエステルがふと気がついた。 「本当だ。博士の家からみたいだね」 ラッセル宅から香ばしい香りが風に乗って流れて来ている。 「何か焼いてるみたいだね」 ヨシュアはふとエステルの方を見た。 そして、呆れて顔を曇らせる。 「エステル、よだれ」 「ハッ!」 エステルは慌てよだれをぬぐった。 「もう、はしたないよ」 ヨシュアは呆れ顔で言った。 「あはは…。と、とにかく入りましょう」 エステルはそそくさとドアにてをかけた。 「もう…」 ヨシュアは大きくため息をついた。
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