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「あ、いい匂い…」
ラッセル宅の少し出前でエステルがふと気がついた。
「本当だ。博士の家からみたいだね」
ラッセル宅から香ばしい香りが風に乗って流れて来ている。
「何か焼いてるみたいだね」
ヨシュアはふとエステルの方を見た。
そして、呆れて顔を曇らせる。
「エステル、よだれ」
「ハッ!」
エステルは慌てよだれをぬぐった。
「もう、はしたないよ」
ヨシュアは呆れ顔で言った。
「あはは…。と、とにかく入りましょう」
エステルはそそくさとドアにてをかけた。
「もう…」
ヨシュアは大きくため息をついた。
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