香坂さん

3/14
前へ
/48ページ
次へ
春独特の温かい太陽が教室を照らしていた。 入学式を終え2ヶ月たった今、仲のよい友人と談笑する姿が目に入る。 窓側1番後ろの席に1人の女生徒が座っている。 彼女は1人で小説を読んでいる。誰も彼女に声をかけようとしない。 彼女の名は香坂。 腰まであるこげ茶色の髪、色白の肌をしたどこにでもいそうな女子高生。 だが、無口無表情、成績優秀、など何を考えているのか不明で好かれてはいない。 本人も周りの事など興味はない。
/48ページ

最初のコメントを投稿しよう!

12人が本棚に入れています
本棚に追加