だったん人の踊り※3

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沈黙は続く。 静寂。 呼吸音も。 衣擦れの音も。 当然、さっきまでの音も聞こえない。 ただ、時計の秒針だけが、規則正しいリズムを、僕たちに教えていた。 苦手だ、こんなの。 沈黙は、苦手。 自分からそれを破るのは、もっと苦手。 でも、何とかしなければ。 一度下を向き、瞬きを二回。 そのあとぎゅっと目を瞑る。 目を開けると飛び込んでくる、プリントの束。 まだ持ってた。 何か情けない様な間抜けな様な感じだ。それらは間近な机に置いて、眼鏡を一旦直す。 一連の流れのせいで、僕の周りだけ音が戻ってきた。 少しでいい、落ち着け。 心臓が余りにも速く自己主張するので、深呼吸を三度。 そして、僕は言葉を発する。
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