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キーンコーンカーンコーン…
キーンコーンカーンコーン…
2回違う音階で鳴らされる予鈴のチャイム。
『ちこくちこくーっ!』
と、パンをくわえながら学園へ急ぐJK。俺は予鈴なんて気にせずのんびりと歩く。
『…こんな距離で遅刻するかよ。』
何故かというと今、現在いるところはすでに学園の校門の真ん前だからだ。
予鈴はST(Short Time:朝の会)がはじまる5分前に鳴る。つまり、遅刻になるまで5分もあって、しかももう校門に行き着いているということは、余程遅れをとらないかぎり遅刻なんかはしないということだ。
階段を上がり、3階へたどり着き、教室に入る。
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