雀猫

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  「リ、リーチ!!」 向かい側の小太りの男がそう叫ぶ。 「ほほう。 いい手が入ったか? うまくすれば借金を帳消しだけじゃなく思わぬ収入になるかもしれんな。 ガハハハハッ!!」 頭上でやかましい声が響く。 わしの飼い主、阿久津だ。 今、わしはこいつの膝の上にいる。 好きで座ってるわけではない。座らせれているのだ。
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