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一面雪のように真っ白な純白の世界。
そこに一人立ち尽くしている少年がいた。
背丈は170㎝ぐらいで体つきはしっかりしており、髪と瞳の色は黒で、髪はまともに手入れをしていないのか少しボサボサである。
そんな少年──浅間裕也は何故自分がここにいるのか分からなかった。
「ここは……どこだ?」
辺りを見回してみるが、回りには文字通り何もない。
「俺はなんでこんなところにいるんだ?」
裕也の頭に疑問符が浮かぶ。どうやら本当に分からないようだ。
ふと誰かが近くにいるような気がして後ろを振り返ってみると、そこには白いローブに身を包んだ人が立っていた。
裕也は恐る恐るその人に声をかけてみる。
「あの……」
「……ティズラム」
白いローブを身に纏った人物は静かに口を開いた。
ローブで顔を見る事はできないが、声色からして女性のようだ。
「へ?」
訳の分からない言葉に裕也は思わずすっとんきょうな声を出してしまった。
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