堕威1号(サブローの場合)

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俺は今追われている。 追ってきてる相手は『ゲン』という奴で、なぜ追われているかは、よう分からん。けど捕まれば殺されるのは確かだ! 右手に凶器を持って追いかけてきよる。 その凶器には俺の相棒の血が鈍く光っている。 そう、相棒は俺の目の前でコイツに殺された… ノブ…アイツはとてもええ奴やった! 今日もたわいない話で盛り上がりながら歩いていた。そこでこの『ゲン』って奴とすれ違った。 『ゲン』は俺らを見た瞬間 「うぁあ゛ぁ゛あ゛あ゛ああぁぁぁー」 と発狂。凶器を取り出し相棒ノブを襲った。 「ノブっー!!!」 俺は叫んだ。 「サブロー逃げろーっ!!」 とノブが言い放った瞬間 グシャグシャゴシャ…ゴシャグシャ…グシャ… 見るも無惨な姿にノブは変わっていた。 「ノ…ノブ………うわぁぁぁ!!」 俺は泣きながら逃げ出した。悔しさと悲しさと共に『ゲン』の強さに恐怖する涙が流れ出た。 ゲンはノブの死体を放り投げると 「もう一匹…」 とボソッと言い、もの凄い速さで追ってきた。 俺はコイツからは逃れられないという事を背中で感じた。 ものの数秒で追いつかれ、自分の最後を悟った… 嗚呼、ノブ…すまねぇ…
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