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俺は今追われている。
追ってきてる相手は『ゲン』という奴で、なぜ追われているかは、よう分からん。けど捕まれば殺されるのは確かだ!
右手に凶器を持って追いかけてきよる。
その凶器には俺の相棒の血が鈍く光っている。
そう、相棒は俺の目の前でコイツに殺された…
ノブ…アイツはとてもええ奴やった!
今日もたわいない話で盛り上がりながら歩いていた。そこでこの『ゲン』って奴とすれ違った。
『ゲン』は俺らを見た瞬間
「うぁあ゛ぁ゛あ゛あ゛ああぁぁぁー」
と発狂。凶器を取り出し相棒ノブを襲った。
「ノブっー!!!」
俺は叫んだ。
「サブロー逃げろーっ!!」
とノブが言い放った瞬間
グシャグシャゴシャ…ゴシャグシャ…グシャ…
見るも無惨な姿にノブは変わっていた。
「ノ…ノブ………うわぁぁぁ!!」
俺は泣きながら逃げ出した。悔しさと悲しさと共に『ゲン』の強さに恐怖する涙が流れ出た。
ゲンはノブの死体を放り投げると
「もう一匹…」
とボソッと言い、もの凄い速さで追ってきた。
俺はコイツからは逃れられないという事を背中で感じた。
ものの数秒で追いつかれ、自分の最後を悟った…
嗚呼、ノブ…すまねぇ…
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