少女との時間

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目を覚ますと、まだ夜の11時。 喉の渇きを感じ、水を飲みに部屋を出る。 階段を下りるとリビングの電気がついていた。 圭介が帰ってきたのだろう、二人の話し声が聞こえる。 「ウタちゃんの様子は?」 「学校には行こうとしないけど、調子はいいみたい。最近よく笑うようになったし」 「そうか。無理して学校に行って、また虐めに合ったら元も子もないからな」 また、虐め。 息を殺して二人の話しを聞く。 「ウタちゃんの声、本当に虐めだけが原因だったのかしら」 「それは分からない。河本に連絡も取れないから、詳しいことも聞けないしな」 これ以上聞くのが怖くなり、音をたてないようゆっくりと階段を上る。 ベッドに潜り込み、頭まで布団を被る。
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