少年の日々

7/10
前へ
/53ページ
次へ
正月に会ったときより少し髪が短い、切ったばかりなのだろう。 「お帰り父さん」 「ただいま、久しぶりだなシキ。少し背伸びたんじゃないか」 手のひらで強く頭を撫でられる。 詩織はいつもより楽しそうに夕食の準備をしている。 机に並んだ食事は、なんだかいつもより豪華に見えた。 久々の家族三人での食事、話すことは沢山あった。 食べ終わると、いつものように自分の部屋へ戻ろうとしたが、少し話があるからここにいなさいと圭介に呼び止められた。
/53ページ

最初のコメントを投稿しよう!

62人が本棚に入れています
本棚に追加