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チャイムと同時に何くわぬ顔で教室をでた。
そして美術室へとむかった。
ここにいるのは知っていた。部活帰りにこの教室の前を通る。1番後の窓際に座り外をいつも眺めている凜野を見てあいつ誰だろと興味を持ったくらいだから。
それからは、ここで凜野を見た日の夜はお世話になると勝手に賭けをしていたくらい。
「凜野、何やってんの?」
流した瞳でこちらを向きニコっと笑った。笑った顔を見るのは前話した時と合わせて2回しかない。
まぁともかく今日も賭けには勝ったわけだ。
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