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プロローグ
「私、東京に行くわ」
時が止まるのを初めて感じた16の夏。
彼女は唐突に僕に言った
ベッドに座りTVを見ながら確かパチンコのCMが流れていたような…
俺はギターをチューニングしながら、彼女の話を聞いていた。
「24時間以上の時間の流れがきっとあるはず」
笑ってこっちを見ながら言った言葉に俺も行って勝負してーな。と返答しギターをおき幾度か目のキスをした。
卒業したら一緒に行こうなんて恥ずかしくて言えなくて、その言葉の代わりの行動。
そのあとはお互い元の位置に戻りGのコードを俺は鳴らした。
「じゃ帰るね」
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