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俺はゆっくりと、社長向いて歩いて行った。
「フフフ…。ついに諦めたのか?さぁ、一緒に逝こう」
社長は、銃口を俺の心臓に合わせて、下品な笑みを浮かべている。
俺は、後10歩で社長に触るというところで、止まった。
顔をあげて、社長とは逆に不敵に微笑む。
「へっ!誰が諦めるかよ。あんたと一緒に逝く気なんて毛頭ないっての!………蒼夜!!」
タイミングピッタリに、蒼夜が社長の後ろから飛び出して来た。
「なっ!?」
蒼夜は飛び出した勢いのまま、社長の持っていた銃を叩き落とす。
「痛っ!!この…猫風情が、よくも!!」
右手を左手で押さえつつ、社長は蒼夜を罵った。
が、ガチッという音に、そちらを向いて固まってしまった。
「ふん。形勢逆転!俺の勝ちだな。…今度は外さねぇ。安心しろよ?」
視線の先には、銃を持って、社長の頭にピッタリと狙いを定めた俺がいた。
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