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「あー食った食った!ごちそうさん」
「どういたしまして」
俺は、器の片付けをしている汐崎をただ見てた。
ふと、いつも側にいる白い姿が見えないことに気づいた。
「なぁ、汐崎。あいつは…蒼夜はどうした?姿が見えないが」
「ああ、あの子ね。あの子は下にいるよ。片付けるついでに、呼んで来ようか?」
俺は、少し考えた。
うーん。別に、用事があるわけでもないしなぁ。
「いや、いい。ただ、気になっただけだから」
俺がそう告げると、汐崎は食器を持って言った。
「そう?じゃあ、ちゃんと休んでてね。まだ熱下がりきってないんだから、動いちゃ駄目だよ」
「ああ!?まだ寝てなくちゃいけないのか?もう大丈夫だって」
冗談じゃない。これ以上寝てたら身体が鈍っちまう。
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