あいつと俺の仕事―決着

14/18
2066人が本棚に入れています
本棚に追加
/1000ページ
  「あー食った食った!ごちそうさん」     「どういたしまして」     俺は、器の片付けをしている汐崎をただ見てた。    ふと、いつも側にいる白い姿が見えないことに気づいた。     「なぁ、汐崎。あいつは…蒼夜はどうした?姿が見えないが」     「ああ、あの子ね。あの子は下にいるよ。片付けるついでに、呼んで来ようか?」     俺は、少し考えた。     うーん。別に、用事があるわけでもないしなぁ。    「いや、いい。ただ、気になっただけだから」     俺がそう告げると、汐崎は食器を持って言った。    「そう?じゃあ、ちゃんと休んでてね。まだ熱下がりきってないんだから、動いちゃ駄目だよ」     「ああ!?まだ寝てなくちゃいけないのか?もう大丈夫だって」     冗談じゃない。これ以上寝てたら身体が鈍っちまう。    
/1000ページ

最初のコメントを投稿しよう!