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「白城暁斗(しじょうあきと)…か」
「白城暁斗?」
ひょい、と汐崎がいきなり現れた。
「うわっ!?汐崎、お前いつ戻ってきたんだよ?びっくりしたなぁ」
「あはは。驚かしてごめん。ついさっき帰って来たんだよ。それで、白城暁斗だっけ?」
そう聞いてきた汐崎に、俺は頷いて答えた。
「ああ。汐崎、お前知ってるか?」
「うん、知ってるよ。あの有名な白城財閥のご子息でしょ?彼、頭いいらしいね~。確か、年は二十歳だったはず…。将来有望って噂だよ」
「へぇ…二十歳で将来有望の財閥息子、か」
ふと依頼書を見ると、殺して欲しいではなく真実を突き止めて欲しいとある。
…俺は探偵じゃなくて殺し屋なんだが。
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