第二話・河川敷軍団対抗戦

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「そうそう、それでいいのよ。 お前さんが静かにしていりゃあ何も問題はありゃしねぇ」 「おねえたま……。 ごめんなちゃい」 ポロポロと涙を流すグリを見てから、ルリは言った。 「グリを狙ってるって言うなら、アンタらも手荒に扱えない。 そうだろう?」 「かっかっか! まあ確かにそうなんだけどよ、お前さんが近づいてくるとビックリしちまって、俺っち何をしちまうか分からねぇんだよなぁ」 「ちっ……」 悔しそうな表情でルリは初老を睨む。 そして、そんなルリを警戒しながら灰色は初老の方へと歩いて行った。 「福磨呂さん、後の事は奴らに任せて行きましょう」 「ああ。 んじゃあな、べっぴんさん」 背を向けて走って逃げる二匹。 グリの叫び声がどんどんと遠くなっていく。 「待ちやが……」 「待つのは貴様だ!」 謎の声と共にルリの前に五つの影が現れた。
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