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桜が咲き、すっかり暖かくなった春。
平日の朝からネコ達は公園に集まっていた。
「という事で先生方は、引き続き各々の役割を果たして下さい」
野外テーブルの上に乗り、ヒマラヤンのランペルティザーが言う。
どうやら、このネコが仕切り役らしい。
「しかしな、ランペルティザーよ」
黒と白の短い毛並みのエキゾチックが、近くの木陰から口を開いた。
「本当におっぱじめんのかい、戦争を」
「もちろんですよ、福麻呂大先生!」
ランペルティザーが強く言う。
「これ以上、あのビッチに好き勝手させる訳にはいきません!」
「ほおぉ~、ビッチとはまた過激な発言じゃねーか」
福麻呂が笑いながら言う。
すると、ランペルティザーはテーブルを爪でガリガリとひっかきながらブツブツと話し始めた。
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