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「…ちょっと来い、鈴」
と、恭介が鈴を手招きした。
「耳を貸せ」
「なんだ?きしょいぞお前」
「いいからいいから」
むぅ、とした顔で鈴が恭介に耳を貸す。
何か言ってるみたいだけど…僕達に知られちゃいけないことなんだろうか?
「-----!」
ん?
何か鈴の顔が真っ赤だ。
「うっさい!馬鹿兄貴ーーー!!」
鈴が逆立ちして、腕の力だけで体を回転させる!
「ぐはぁっ!」
そのエネルギーを利用した蹴りは見事に恭介に命中した。
恭介は水平に廊下の方向へ飛んでいく…。
「やべぇ…新技か…!?」
真人が戦慄している。
「ある意味ではかなり古い技だけどね…」
ス○ニングバードキックだった。
しかし、恭介は一体、何を鈴に話したのだろう。
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