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「無茶言わないでよ恭介…あぶれる人がいたらかわいそうだし、そもそも経験者もいないじゃん」
「何言ってんだ、理樹。野球だって、ゼロから始めたじゃないか」
「いやまぁ……」
「へっ、安心しな、理樹」
妙にやる気を見せている真人が身を乗り出した。
「この俺の筋肉で、1人や2人の技術不足なんていくらでもカバーしてやるからよ」
「いやいや…筋肉の出番がありそうで嬉しいのはわかるけど、只でさえ人が余るのにそんなにカバーしないでよ…」
「そうだな…真人はメンバーから外そう」
恭介が英断を下した。
「うぉぉぉおおおおーーーー!!開幕前から戦力外通告かよぉぉぉおお!!!」
「うっさいボケ!」
鈴が真人の後頭部を回し蹴りした!
「ぐぁぁぁぁああ!!何か理不尽じゃねぇかぁぁああぁぁぁぁああ!??」
正論だ…だけどうるさいのは確かだから放っておこう……
「俺はっ?俺はどうだっ、恭介っ!?」
あぁ…謙吾がこんなにはしゃいで……
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