~第一章~

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「無茶言わないでよ恭介…あぶれる人がいたらかわいそうだし、そもそも経験者もいないじゃん」 「何言ってんだ、理樹。野球だって、ゼロから始めたじゃないか」 「いやまぁ……」 「へっ、安心しな、理樹」 妙にやる気を見せている真人が身を乗り出した。 「この俺の筋肉で、1人や2人の技術不足なんていくらでもカバーしてやるからよ」 「いやいや…筋肉の出番がありそうで嬉しいのはわかるけど、只でさえ人が余るのにそんなにカバーしないでよ…」 「そうだな…真人はメンバーから外そう」 恭介が英断を下した。 「うぉぉぉおおおおーーーー!!開幕前から戦力外通告かよぉぉぉおお!!!」 「うっさいボケ!」 鈴が真人の後頭部を回し蹴りした! 「ぐぁぁぁぁああ!!何か理不尽じゃねぇかぁぁああぁぁぁぁああ!??」 正論だ…だけどうるさいのは確かだから放っておこう…… 「俺はっ?俺はどうだっ、恭介っ!?」 あぁ…謙吾がこんなにはしゃいで……
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