四、怪我

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タマはどんな事をしても引っかいたり噛んだりしなかった。 あまりにゃーと鳴く事も無かった。 もともとの性格なのか、母親のしつけが良かったのかわわからない。 性格の良い、人なつっこい猫ちゃんだった。 ただ、やはり喧嘩が頻繁で、よく怪我をしていた。 ある日、タマは尻尾が血だらけで帰って来た。 母親は急いで病院に連れて行った。 獣医さん曰わく 車にひかれたのでは…。 との事だった。 尻尾はもう腐りかけだったみたいで、切る事になった。 帰ってきたタマは、短い尻尾に包帯を巻き、白い襟巻きをした状態だった。
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