一、出会い

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「きゃぁ!」 母親は叫んだ。 「お腹空いてるみたいなの!可哀想だから飼ってあげようよ!」 私は扉を閉めて言った。 「駄目よ。うーたん。お母さん忙しいし、うちにはそんな余裕無いのよ。」 母親は言った。 「でも、きゅーちゃんにそっくりでしょ!外は寒いし可哀想だよ!」 私は母親を見上げて言った。 「にゃーぉ。にゃーぉ。」 チャトランは台所をウロウロしている。 「…。」 母親はそんなチャトランと私を交互に見つめた。 「わかった…。うーたんがちゃんとお世話するならいいよ。」 母親は言った。 「本当に!?うん!ちゃんとお世話するよ!」 私は笑顔で言った。
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