映画館

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俺はそっと楓の太股に手を置いた。ビクッと体を震わせ、俺の方を見る楓。 『ち、ちょっと…何すんのよ!』 『いいからいいから、映画見ないと分かんなくなるよ?』 サワサワと太股に置いた手を動かしていく。その度に楓は震える。 相変わらず敏感…。 ほんと楓は可愛い。147㎝しかない身長も、それに不釣り合いなサイズの胸も、そんで何より感じやすい体。 こいつと付き合うまで分かんなかったけど、男って誰でもSっ気あるんだなぁ~。 だって俺、今じゃ超がつくドSだし。 太股の上でいやらしく動いてる手は、今じゃ楓のスカートの中で更にやらしさを増してる。 でも肝心なとこには触れてやんない。 『ね、ねぇ…もうやめてよ…映画見ようよ。』 さっきより勢いのなくなった声で、楓が囁いてくる。 『やめるって何を?太股?…それともこっち?』 さりげなく肩に手を回して、楓を引き寄せ耳元に息を吹きかけながら喋る。 『ひゃっっ!んっ、み、耳はダメぇっ!』 反射的に離れようとする体をがっちりと掴み、そのまま耳を甘噛みしてやる。 『知ってるー。ってか楓は全身ダメじゃん。』 どこ触っても感じるし…言いながら肩に回した手で、首筋をなぞる。 『やぁっっ…感じ…てなんかっ…!』 こんなに体震わせてるのにねぇ…。 『ふーん。感じてないんだ。じゃあ俺が何しても平気だよね?勿論…声も出さないよね?』 俺を見つめる目は、今にも涙をこぼしそうに無理だって訴えてるのに… 『……感じてないもん……』 …さすが俺の彼女。 『知らないよ?』 予想通り過ぎる答えに嬉しさを隠しきれないまま、楓の耳にそっと口づけて囁いた。
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