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ある冬の日。とある用事のため、おじいさんは都会に住んでいる息子夫婦の家を訪ねることになりました。もちろん、仔猫は……家でお留守番です。
「じゃあの、大人しくしているじゃぞ。」
にゃぁー…
仔猫はいつも一日中おじいさんにべったりでした。その習慣のためかどうしてもおじいさんから離れられません。
「これ! 今日はお前を連れて行くわけにはいかんのじゃ。聞き分けて家で待ってるんじゃ!」
にゃん…
ようやく諦めたのか、仔猫は玄関を離れ居間に歩いて行きました。
(…………すまんな。)
おじいさんも後ろ髪を引かれるような思いで家を出ました。
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