おじいさんと仔猫の生活

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「……むっ? 寝てしまっていたのか…。いかんいかん。」 車掌さんに起こされ体を持ち上げるおじいさん。幸いこの駅で降りる予定だったので、乗り換える必要はありません。 ぷしゅー 電車を降り改札を抜けるおじいさん。この後はバスでの移動です。 「よしっ! もうひと踏ん張りじゃっ!」 おじいさんは自分に喝をいれ歩き出します。そこに突然何かが飛びかかってきました。 にゃあ! 「うおっ! なんじゃなんじゃ!?」 おじいさんのお腹に飛び込んできたそれは、なんと泥だらけになった仔猫でした。 「お前! なんでここにおるんじゃ!? 家で待っとれと言ったじゃろうが。」 にゃ?
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