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美砂と孝二たちを始め、爆発音を聞いた人々がどんどん体育館前に集まって来ていた。
そして、言葉もなくただただ無惨な光景を眺めていた。
体育館があった所は土砂崩れのように建物が潰れ、体育館は見る陰も無く目の前にあるのは瓦礫の山だった。
「…そんな……」
「嘘…だろ……」
「……」
体育館から抜け出していた、1年4組の諏訪部真彦・阿部龍太・中村洋は、目の前の光景に動揺していた。
「……みんな、マジかよ…」
洋はそう呟いた。
1年3・4組の生徒はみんなこの中にいた。
それを一番わかっているのはこの3人なのだ。
あまりにも衝撃が強く、真彦たちは魂が抜けたかのように瓦礫を見つめていた。
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