第5罠

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高田美砂は、出口を求め1階をさ迷っていた。 「何で…」 だが扉や窓は鍵がかかっている訳でもないのに硬く閉ざされ、開く所は存在しなかった。 そしていつの間にか裏校舎も回り、また玄関に戻って来ていた。 「マジふざけんなよ!!」 第2のプレハブ小屋爆発で、美砂は焦りが増していた。 「くそっ!!」 そんな時、ある行動に出た。玄関の扉に体当たりしたのだ。 だが、しっかりした硝子なため全く割れる様子はなかった。 「もう!!」 無理だと諦めた美砂は、今度は窓の方に行き、窓を叩き始めた。 しかし通常ならば揺れる窓も、今はそれさえもなく壁のように頑丈だった。 「何でだよ!!」 美砂は苛立ちながらそう喚いた。 美砂には、もう成す術がなかった。
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