第6罠

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佳奈と仁美は、隼人と賢とはぐれ、裏校舎2階にいた。 「さっきの何!?」 息を切らしながら、佳奈は仁美に聞いた。 「…こんな所にいたら、嫌でも変になっちゃうよ」 仁美は険しい表情だった。 「もう、疲れちゃった…。悠太の所に行きたいな…」 「もう止めてよ!!」 いつも仁美はネガティブな発言ばかりしているため、佳奈はもう我慢の限界だった。 「あ」 そんな佳奈の言葉も無視し、仁美はある物を発見した。 そして廊下に落ちているそれを手に取った。 「ち、ちょっと、仁美…?」 仁美が手にした物は、包丁だった。 何で廊下に包丁が…!? 佳奈がそんな思いでいると、それは起きた。 「…佳奈」 包丁を持った仁美は、ゆっくりと佳奈の方に振り返った。 その瞬間、仁美は包丁を突き出し、佳奈に迫って来た。 「…!!」 突然の事に佳奈は体が硬直して動けなかった。 そのため、佳奈の腹に包丁が突き刺さった。 「………どうしよ……」 仁美は血の付いた包丁を持ってその場から立ち去った。 死んだ佳奈を残して……
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