第6罠

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「うっ!!」 いきなり背中に衝撃が走り、雄也は後を振り返った。 すると、すぐ側に真奈美が立っていた。 「…湊…さん…?」 真奈美は雄也から離れた。それと同時に雄也はその場に倒れた。 「川辺くん!?」 友里は驚き、雄也の側に行った。 それに続き光と美香も雄也の元へ寄った。 「どうし…!?」 そう言いかけ、友里はゆっくり後を振り返った。 「…真奈美…嘘…でしょ……」 そして、友里も雄也に折り重なるように倒れた。友里の背中も、雄也同様赤く染まっていた。 「な、何で!?」 「どうしたんだよ!!」 包丁を手にしている真奈美に、光と美香は言った。 「…どうしよう……」 真奈美は、不気味に笑った。 「殺したくて我慢出来ない!!」 真奈美は包丁を振り上げた。 裏校舎4階には、雄也と友里の死体の他に、手を繋いだまま死んでいる光と美香の姿もあった。
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