出勤での出会い
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「何か…?」 「え?あ、いえ、拾ってくださって…ありがとうございます」 彼女はぺこりと頭を下げた。 「いえ…。じゃあ俺はこれで」 今度は気をつけて、と言って俺は彼女に背を向けて歩き出した。 しかし…あの一瞬の不思議そうな顔はなんだったんだろうか…。 リストカットの傷は時計してるから見えないハズだし、他に思い当たる節も無い。 それだけを疑問に思いながら、会社へと歩いていく…。
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