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ユリ「あなた、そこで何をしてますの?」 ここはラグナロクの城の中。ユリは自分の部屋から中庭を覗いた。窓のすぐそばの木の枝には、黒いフードを被った男の子が立っていた。 その子供は、ナイフをユリに向けていた。ナイフには血がついている。 ユリ「あなたの名前は?わたしはユリ。果物ナイフに血がついてますわよ」 ユリは果物ナイフ以外の刃物を見たことが無い。 それも、この城から出てないためである。 「名などない」 少年は興味の無さそうな目をしている。 ユリ「名前が無いのですか?変な人ですね。では、名前をつけてあげましょう」 キョロキョロと辺りを見回す。すると、中庭中央の巨大な噴水に目が止まる。 ユリ「じゃあ、あなたの名前は“アクア”」 アクア「…!」 バッとユリの部屋の窓に飛び乗り、喉にナイフを突き付ける。 だが、そんな状況でもユリは笑って 「お腹が空いてるのですか?りんごを剥いて欲しいなら剥いて差し上げます」
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