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アクア「…」 フードの中からアクアの表情は見えない。だが、少し驚いているようだった。 アクアはナイフの血を窓の外に払うと、窓から部屋に降りる。 ユリ「今剥きますね」 パタパタとフルーツバスケットを持ってきて、りんご、キウイ、オレンジ、メロンなどを取り出す。 アクア「これはなんだ?」 ユリ「これはマンゴーと言います。まだ熟していませんが、甘くておいしいですよ」 アクアは辺りを見回している。キラキラとしたシャンデリア、家族の肖像画、綺麗な絨毯、大きな姿見… 初めて見るものばかりだが、アクアには興味が無かった。 むしろ、眩しすぎて顔を下に向ける。
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