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「今回の依頼人は、黒稲荷村・村長の【青凪 緑助】氏。依頼内容は、【この写真の三体の狐を黒稲荷祭りが行われる三日間守れ】というものだ」
「三日間守る?警護って事か……でも依頼するぐらい大切なものなら、普通は警察に頼まないか?」
この狐の置物、神社に飾られるぐらいだ。
高価な代物なのだろう。
九は、表情を曇らせながら頷く。
「ああ、それはな――」
その時
バタンッ
と、九の言葉を遮り屋上のドアが開かれる。
俺と九が振り返るとそこには、一人の少女がいた。
見た事がない顔だ。
「怪盗、【朱狐】(アカギツネ)から予告状が届いたの……」
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