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凛と澄んだ綺麗な声が屋上に響く。
その少女に、俺は眼が釘付けになった。
無数にフリルがついた黒いレースのカットソー、同色のフリルのチューリップスカートを身に纏い、黒いハーフブーツに、小さな黒のハンドバックを片手に持っている。
風になびく金髪のウェーブがかかったロングへアーに、ぱっちりと開かれた透き通るビー玉のような蒼い瞳。
九に負けないぐらい端整な顔立ちをしている。
とにかく、外国の人形のように可愛い。
年齢は、だいたい十歳ぐらいに見える。
「朱……華??」
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