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「怪盗朱狐。朱狐って……まさか、あの朱狐か!!?」
俺は驚いて、思わず大声をあげてしまう。
怪盗・朱狐。
その名が世間に広まって、もう三年になる。日本中、いや世界中に名を轟かせている大怪盗だ。
手口は実に鮮やか、且つ大胆。
わざわざ予告状を送りつけ、警察の手を掻い潜り金品を強奪する。
今まで、数多くの警察が朱狐を捕まえようとしたが、煙のように現場から消えてしまう為、不可能だった。
いつも、朱色の狐の面を被っているので素顔は誰も知らない。
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