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男なのか?
女なのか?
子供なのか?
大人なのか?
日本人なのか?
それとも、外国人なのか?
それさえも分からない。謎に包まれた怪盗。
朱狐にとって、盗むことは遊びのようにすら思える。
俺は、思わず眼を輝かせてしまう。
探偵といえば、怪盗との闘いは避けられないと感じていたが、その相手が朱狐だなんて……。
「もしかして、ブラックの所にも予告状が届いたのか?」
「そう、警察に届いたの。ブラックパパ……今度こそ朱狐捕まえるつもりみたい、だから黒稲荷村に行くって言ってたわ。レッドパパも行くんでしょ?だって、呼ばれているし……」
レッドパパ。
九の愛称だろう。
確か、九十九も九の事をそう呼んでいた。
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