問題発生

2/10
1062人が本棚に入れています
本棚に追加
/122ページ
空腹と慣れない枕のせいで、まったく眠れなかった。 昨夜はマヨラと格闘してる間に夕食時間を過ぎてしまい、夕食抜きだった。 寝不足も空腹も、すべてあのわがまま猫のせいだ。 「フローリングが硬いわ、なにかクッションない?」 「はぁ?」 空腹を紛らわしすため、寝ようとしていたあたしに声をかける。 マヨラはいつの間にか部屋の隅に彼女の陣地を作り上げていた。 「じゃあこれ、はい」 部屋に備えられた枕を置いてやる。 「クッション性にかけるわ……。あなたの枕貸してよ」 「だめだめだめ! あたしはアレじゃなきゃだめなの」 通販で買った1万5千円のあたし愛用枕。
/122ページ

最初のコメントを投稿しよう!