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空腹と慣れない枕のせいで、まったく眠れなかった。
昨夜はマヨラと格闘してる間に夕食時間を過ぎてしまい、夕食抜きだった。
寝不足も空腹も、すべてあのわがまま猫のせいだ。
「フローリングが硬いわ、なにかクッションない?」
「はぁ?」
空腹を紛らわしすため、寝ようとしていたあたしに声をかける。
マヨラはいつの間にか部屋の隅に彼女の陣地を作り上げていた。
「じゃあこれ、はい」
部屋に備えられた枕を置いてやる。
「クッション性にかけるわ……。あなたの枕貸してよ」
「だめだめだめ! あたしはアレじゃなきゃだめなの」
通販で買った1万5千円のあたし愛用枕。
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