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ルノアールが倒れた
僕がカエルを追っかけて森に入ろうとしたら
後ろからばたんって大きな音がして
振替ったらルナが倒れていた
ルナ!!
僕は急いで彼に駆け寄り彼の顔を覗きこむ
出会ったときより頬が削げ
目がくぼみ
キラキラ輝いていた髪の毛に今はもう艶すらない
彼はいつからこんなになってしまったのか
僕は絶望に近い感情を持って彼をみていると
彼はゆっくり立ち上がり
小屋の壁を支えににっこり笑った
『ムーン、私は少し寝るとするよ。
なんだか疲れてしまって
心配せずに今日もうさぎを狩ってきていいよ。
家にずっといるから』
そう言ってふらつく足取りで小屋に入る彼を
僕は立ちすくんでみていた
でも扉が閉まった途端に僕は壊れたように走り出す
早く、早く!
主さまに言って助けてもらわなくちゃ!!
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