これはなに?

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わたしはお父さんが悪いねこにするみたいに全身の毛を逆立てて、わたしに向かって何かを伸ばしてきた“それ”を睨みつけた。 「こないで!」 一生懸命大声を上げる。 だけどわたしの声なんてまるで聞こえないみたいに、“それ”が伸ばしてきた何かはわたしの体を捕まえる。 「は、離して!!」 わたしは一生懸命暴れたけど、あっけなくわたしの体は大好きな地面から持ち上げられて、“それ”の方へと引き寄せられた。
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