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逝くためにあの崖まで歩いたのに
逝かずに帰ってきちゃったよ…
あと少しだったんだよ…
あと数cmで逝けたのに
いつも逃げてしまう私…
何回覚悟してあの場所に行ったかな…
何度一寸先まで行けたかな
真っ直ぐ歩けば落ちて
全ての悲しみや苦しみから離れられたのに…
遥か下に終焉が見えているのに…
いざ目の前にたどり着くと
その高さに足がすくんで動けない…
目の前は綺麗な空…
下には光に揺らぐ爽やかな海…
恐れることなんて何もないんだよ
あの中に落ちれば逝けるんだよ…
ただ墜ちるだけ…
力を抜いて海に向かって落ちればいい
そうして逝った先には、この切ない恋心は持ってはいけない
アナタへの恋心を忘れて逝くことが出来るのだから…
'08 8月14日
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