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何もかもがどうでもよくなってきたような、そんな気分になってる。
仕事、家族、友達、予約していたCDや浩哉の事。そして生きる事…。
たかが恋人の浮気位で、こんなに絶望したのは初めての事で戸惑ってもいる。
許す事だって簡単な事だとも思う。だけど、出来ないのだ。
心の奥からふつふつと沸き上がる不安感や焦燥感、言葉にならない感情が純を追い立てる。
街中をただぶらぶらと歩いて時間を潰すにはまだ早いこの時間で、すれ違う人も少ない。
時折、クラブのホステスやその客、またはホストや黒服と呼ばれる従業員とすれ違う。
こんな早朝にもかかわらず、ジョギングしている人も目にした。
「あれ、純ちゃん?」
突然、後ろから声を掛けられて、振り向いた。
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