55人が本棚に入れています
本棚に追加
/59ページ
「で、神だ何だってのはどーでもいいから
目的をいってくれよ」
「えーっ!
ほ……ホントに興味ないの?
『頭大丈夫か?』……とか
『ぷっ、あはははははっ!!』
ってな感じで急に笑い始めるとかないわけ?」
「なんじゃそら。
興味ねぇっていってんじゃん」
なにを期待してたんだよ。俺はそこらの漫画なんかに出てくる、何でもかんでも興味持つ冒険野郎みてぇなヤツじゃねぇ。
「まぁいいわ」
そう言って、見知らぬ女は自分の髪を撫でながらこちらを見下ろした。
初対面の人間になんてことを。神様ってのはジョーシキを知らんのかね。
「ホントいいから早く言えよ。
飯食いたいんだけど」
「単刀直入に言うわ
大久保圭介。
あなたを管理しに来ました」
「は?」
ホワッツハプン?
ホワイ?
「あなた猫と話せるでしょ?その能力のせいなのよ」
「もうちっとわかりやすく説明してくれや、意味わからん、訳わからん」
「わかった。
あなた“超能力”って知ってる?
と、いうよりも……信じる?」
「知ってはいるが信じねぇ」
即答で答えた。
だって関係ないもん♪
「あなたのその“猫と話せる力”
それも“超能力”の一種なの。
“超能力”は使い方を間違えると人を傷つける“力”になる。
それで“土地神”である私があなたのもとへ派遣されたの、わかった?」
前言撤回。
最初のコメントを投稿しよう!