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コイツだ。
圭介の視線の先には、美しい灰色の毛並みの猫がいた。
種類は……なんだっけ?
まぁ外国の奴っぽい感じかな。
ん?
何で猫が喋ってるかって?
いや、コイツ一応神様なんだよ……。
〔土地神様〕ってヤツ、だったかなぁ。
「そんじょそこらの猫みたいに言うなっ!」
フーッと言い、背中の毛を立て怒っている一匹。
「あやまれ……そんじょそこらの猫に、失礼でしょーが」
ため息をつきながら、俺は体を起こす。
あん?
なんだって?
土地神様なんて言われても、何のことだかわかんねぇだと?
仕方ねぇなぁ……。
ちょいと昔話でもすっか。
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