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扉が開き、けだるい足取りで俺はコンビニを出た。
その時……。
俺の目の前に、灰色のロングヘアーの女性が立っていたのが見えた。
「大久保圭介さんですね?」
微笑を浮かべ女性は話しかけてきた。
が。
「いえ、人違いです」
ただそう告げて俺は去る。
普通の奴らだったら、
「えっ?」
とか
「何で俺の名前を?」
とかなんとか言うかもしれねぇが俺は違う。
『めんどくさい』
この気持ちだけが圭介を突き動かす。
「えっ!?あっ、ちょっと待ちなさ~い!」
などと騒いでいたが、そんなのかんけぇねぇ。
騒いでる女性を無視して、俺はアパートに急いだ。
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