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「もう時間だからいきます!」
俺のほうを見ずにそう告げ、隆夫は勢いよく立ち上がる。
「また逢えるか?」
「俺はいつもここにいます。また逢いましょうね」
俺のほうを決して見てくれなかったけど、去る前に聞いた声は嫌悪も何もなかった。
しかも、今度は約束をしてくれた。
「また逢いましょう」の一言だけれど、凄く嬉しかった。
明日は携帯のメールアドレスを交換しよう。
手残るあいつの感触の余韻に浸りながら、ボンヤリそう思った……。
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