山田くんと佐藤くん2

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田中の見た目は黒髪に眼鏡の優等生美形。 お調子者と優等生という組み合わせなので、よく一緒にいるのが不思議だって言われるけど、俺らからすればお互い腐れ縁ってやつ。 「4時間目の英語の宿題できてるんだろ? いつもは休み時間と授業を駆使して俺のノート写すのに」 「ああぁ~!!なんで言わねぇんだよ! 見せてくれよっ」 「後で山田と何話したか教えろよ?」 そう言って俺にノートを渡してくれた田中に、わかってるよと一言告げ、俺は本当に昼休みまで山田と会話が出来ないままになってしまった。 英語地獄の4時間目が終わり、俺はいつになく急ぎ足で隆夫の席に向かった。 「隆夫、中庭行かねぇ?」 「いいよ」 お互い弁当を持って、中庭に向かった。 「浩介はいいよな。宿題写させてくれる友人がいて」 そう言いながら、隆夫が笑った。 「あはは。バスケに専念したいから、そういう友達いて良かったよ」 「バスケ部って練習厳しいらしいな?」 人付き合いが面倒って割に、多少なりとバスケ部の知識はあるらしい。 隆夫は何も興味なさそうな態度でいるから、少し嬉しい。  
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