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「俺もいつもここにいるんだけどな」
ただし、それは昼休みのことだが。
山田、か……。
朝たまたま早く目が覚めて、いつものように屋上へ行くと、そいつはいた。
名前を聞いたら、見た目通りの平凡な名前だ。
でも、そいつはもの凄く変わり者だった。
普通ならありえないことに、金髪もカラコンもピアスも似合わないと……俺の外見を全否定するかのような発言した。
それなのに、怒りよりも笑いがこみ上げてきた。
きっと、いつもの俺なら怒ってるはずなのに。
俺と初めて対峙したやつの反応は、喧嘩を売るか、怯えるか、もしくは外面だけ見て媚びてくるか…だいたいはそんな感じだ。
山田は平凡そうで喧嘩もできそうにないから、きっと怯えるのが普通だろう。
あいつの反応は意外そのもので、俺に興味ないかと思えば、ズバズバと物怖じせず失礼なことを言い放つ。
言い逃げされた感もないではないが、不快だとは思わない。
自分を貫き通すのを信条としている自分が、あいつに言われたくらいで、自分を変えようと思えてきたんだ……。
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