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かっこいい…。
いろんなやつに言われた言葉だけど、目の前のこいつに言われたからか、凄く嬉しくて、笑みがこぼれた。
「変わりすぎてて気づきませんでした。ここからずっと下見てて、くるかどうか気にしてたんですよ」
そう言いながら山田が座ったので、俺もフェンスを背にして隣に座った。
「約束したわけじゃなかったから…お前がここにいてくれて、嬉しかった」
「俺も木村さんがここにきてくれて嬉しいです……ってなんか照れくさい会話ですね」
頬を赤くして言う山田が、可愛く見えた。
「太郎、って呼んでもいいか? 俺も拓哉って呼んでほしい」
いつまでも名字で呼び合うのも他人行儀で嫌だと思った。
こいつとは他人だけど、他人以上になりたい。
俺の言葉に、山田は何故か目を丸くし、申し訳なさそうに頭を下げてきた。
「すみません、山田太郎って本名じゃないんです。まさか信じるなんて思ってなくて……木村さんは本名だったんですね」
「ああ、母親がファンだからそのままつけたんだとよ。病院とか行くと、他人の視線が気になるけど、今は平気になってきた。お前はなんで嘘ついたんだ?」
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